イメージを定着させるには
施主がどのような家に住みたいかというイメージを掴んでいて、それを明確に伝えることが出来たならば、設計者はそれをひも解いて形に起こす事が出来ます。
施主がはっきりとしたイメージを思い浮かべていることも大事なのですが、むしろぼんやりとしたイメージの方が上手く行くこともあります。
ここでいう”ぼんやりとしたイメージ”とはどのようなものなのでしょうか?
家の不満が要望に代わる場合もあります
今現在住んでいる住まいの不満を書き並べると書く部屋に対しての具体的な要望や不安が次々と出てくると思います。
部屋の日当たりや風通しの問題、断熱性や収納スペース、暮らす人の動線、洗濯ものを干すスペースなど、生活の快・不快に関わることなど様々です。
イメージをゾーン分けしましょう
要望がある程度まとまってきたら次は5つゾーンに振り分けて考えてみましょう。
そうすると、何となく間取りの全体像が見えてくると思います。
その段階では、あまり床面積や1部屋の広さを考えずにいた方が上手く行くことが多いです。
それこの5つのゾーンとが一体何なのでしょうか、このゾーンとは
パブリックゾーン
家族が集い、生活の中心となるゾーンのことを指します。主にリビングやダイニングがこれに当たります。
中には、家族が共有するパソコン部屋や和室なども含まれます。
プライベートゾーン
夫婦の寝室や子供部屋などのいわゆる個室のことを指します。
サービスゾーン
キッチン、トイレ、洗面脱衣所、バスルームなど、家族が生活に必要な期9能面がそろったスペースを指します。
エントランスゾーン
玄関や勝手口などの、住まいの顏となる場所です。
通路ゾーン
廊下と階段です。階段の位置によってそのまま2階へ上がるのか、1階のパブリックゾーンを経由して上がるのか、家族関係を構築する上で大事な問題になってきます。
ゾーニング計画が無事終われば次は間取りを考えましょう。
ゾーニングを行うことによってぼんやりしていたイメージがまとまり、具体的な指示を出す事が出来るようになります。
プロの設計者に任せるという方法もありますが、せっかくの我が家ですからこだわりを入れた方が愛着が湧く家が出来上がります。