住まいと『健康住宅』
健康住宅を言う言葉聞いたことがあるかと思いますが、この『健康住宅』とはどのような住まいを指す言葉なのでしょうか?
一般的には、通風・採光が考えられている住まいや、湿気防止の工夫がきちんとなされている住まい、また素材に事前素材が使われている住まいのことを言うようです。
どちらかと言えば、有機質な素材が使われていることが多い為に『健康』という言葉が使用されているように感じます。
もちろん、意味は間違っていませんが健康の意味を広げて、住住まいとのイノベーションを考えると、もっと広い視野で『健康住宅のあり方』を見つけていけるでしょう。
『健康』を考える
健康という意味には本来、
・身体の健康
・心の健康
・生活の健康
・思想の健康
・運命の健康
の5つがあるとされています。
健康とはこれらのバランスが保たれている状態のことを言い、すなわち
・心身の健康・・・食事によって作られる健康
・心の健康・・・ストレスと悩み、そしてそれを払拭できる喜びがあるかどうか
・生活の健康・・・調和とリズムが整っているか
・思想の健康・・・ものの考え方や捉え方に歪みがないか
・運命の健康・・・生命・天命・宿命などの自分ではどうすることも出来ない事柄
だと考える事が出来ます。
『健康住宅』が持つイメージは伝わりやすい
人間とはパーツの集合体ではなく、あらゆる要素が複合的に絡まり合って反応が現れる不思議な存在です。
では、建築における『健康な住宅』とはどのようにマッチさせれば良いのでしょうか。
上記で述べたように、健康住宅とは自然素材を用いて、光や風を充分に取り入れることが可能である快適な住まいのことを指します。
しかし、光や風は目に見ることも、触ることも出来ないので実際としては表現することが難しく伝わりにくいこともあります。
一方、自然素材は数値や経年美などで実感が分かりやすく、受け入れやすい傾向にありますから、健康住宅と言う言葉で表現することにより、消費者側もイメージがしやすくなるのです。
快適・生活の豊かさ、空間の広がり、バランス。スケールなどの言葉で伝わりにくいことも、『健康住宅』には全て含まれており、それぞれの望む健康を思い起こさせます。