知っておきたい家づくりの注意点~勾配・点検口編~
どんなに小さい工事であっても、現場では必ず工事責任者である現場監督がいます。
しかし、責任者が工事を行う会社の社員であると、どうしても会社よりのスタンスになりがちで、中立性がなくなってしまう場合もあるのです。
行政からの中間検査や竣工検査は行われますが、これらの検査では法的な範囲で作られているかを確認するものが中心なので、施工状況まではっきりと確認されません。
最近では、第三者の管理者をつける現場もたくさん見受けられています。現場へ行く回数が15回で、かかる費用は約30万前後です。なぜ第三者の管理者を入れるのかとおうと、施工会社が自ら依頼するこちで、施工技術や能力を磨き上げると同時に、工事への安心感を与えるアピールに狙いがあるのです。
これは、施工会社だけではなく、依頼主にとってもプラスになるものと言えるでしょう。
浴室洗い場の排水の流れが悪い
床に大きなタイルを使用していませんか?
前はモザイクタイルの使用は主流でしたが、最近では豪華に見えるということから大きなタイル(300×300)の材料を使う住宅が増えました。
浴室床の一般的な勾配は1/100をとります。
モザイクタイルであれば、水回りの勾配が簡単にとることができました。
しかし、大きいタイルでは一方向のみの勾配となりやすくなるため、隅に水が残しやすいことが多いのです。
見た目も大切ですが、水を使う場所や水のたまる場所では勾配に気を付けながら、プランを考えることが大切になります。
点検口がどこにあるか分からない
キッチンに床下収納庫はないでしょうか。収納庫がある場合は、そこが点検口です。また、押入れをつくってのなら、押入れ内上部に点検口を設けることができます。点検口が分からない場合は、引き渡しの前にどこにあるのか把握しておきましょう。
また、点検口は後からでも設けることが可能なので、不便だと思った時や、確認のし忘れで分からない場合は、施工会社と相談して設けるのも良いでしょう。
家づくりでは、見た目のデザイン性を重視することは、住み心地を満足させるうえで大切な部分です。しかし、性能性の妥協してしまうと、後悔を残す家づくりとなってしまいます。
水回りの勾配や、点検口がどこにあるのかをしっかり把握しましょう。