家の印象を決めるこれからの玄関の考え方
住まいの第一印象を決めるのは玄関
外の部分からも素敵な玄関をみるだけで、室内も素敵な家なのだろうと勝手に想像してしまいますよね。
また、古びた玄関だと家全体も古びた印象を感じてしまいます。
つまり、玄関というものは家の第一印象を決定する重要な役割を持っていることが分かるでしょう。
玄関のデザインを決定する際、キッチンやリビングと同等に関心を持ってデザイン決めていると思いますが、実はそれほど配慮されていないことも多いです。
なぜかというと、玄関を単純に外と中を繋ぐ場所として考えているからです。
しかし、玄関に求められる役割も、ライフスタイルが変わってくるのと一緒に、少しずつ変化をしています。
では、今までとこれから玄関の考え方を見直してみましょう。
今までの外と中を繋ぐ役割
廊下の位置は道路との繋がりや、リビングやダイニングなど空間ゾーンとの繋がり、また寝室や子ども部屋、書斎などのプライベートな場所との繋がりなど、動線を考えて決めることが基準でした。
これからの外と中を繋ぐ考え方
玄関を縁側やウッドデッキと同様に、住宅内と外の間である中間領域の位置づけと捉える考え方をしてみましょう。
いわゆる、玄関という一つの部屋として捉えるのです。
イメージするなら、例えば土間です。
昔の日本家屋は三和土(たたき)土間を持つ家が多くあり、これは玄関でもあり台所でもありました。
最近では、このような中間領域の良さを取り入れ、趣味を行う空間や応接場として使う意識が高くなっています。
そのような流れから、採風できる玄関ドアの需要性が高まり、さらに断熱機能も向上しているのです。
採風できる玄関ドアは、本体に開き窓があるので、鍵をかけたままの状態でも風が通り、玄関臭いがこもらないというメリットがあります。
最近は住まいの断熱性能が良くなってきたことから、細かく区切った間取りではなく、開放感が強いワンルーム的な傾向が強いです。
なので、玄関も玄関ドアの性能向上が玄関部屋という発想に繋がったとも言えます。
玄関土間での使用例として、ペットのスペースや雨が降った日は洗濯物の干し場など、多目的スペースとして活用することが可能です。