強い憧れだけで家づくりをすると失敗する
家づくりの失敗点には、実はこんな原因もあるのです。
それは「強い憧れや思い込み」です。
小さい頃からこんな生活がしたいな、あれを置きたいな、などの憧れがあり、将来自分が家を建てる際には絶対に取り入れたい!という強い憧れのせいで家づくりが失敗してしまう事があるのです。
あなたの憧れの家はどんな?
以下のような憧れを取り入れようとしていませんか?
①広いリビング
暖炉があって、家族で机を囲んで大きなソファで寛ぐ事に憧れを持っている。
②開放感のある家に憧れている
吹き抜けを作り、広々とした開放感のある家に住みたいと考えている。
③子供部屋について
自分が子供の頃に兄弟と同じ部屋なのが嫌だったから、自分の子供には1人づつ部屋を作り、勉強机も置いたりし子供の成長を支えたいと考えている。
④家族でバーベキューを楽しみたい
休みの日には家族や友人を誘ってバーベキューがしたいから、広いテラスや庭が欲しい。
⑤趣味のスペースを確保したい
バイクや車が趣味で、そのスペースは何としてでも確保したい方や、アンティークのオモチャ集めにハマっているから、それを置くスペースを作りたい。
などです。
どのケースも間違いではありません。
実際にも取り入れている施主さんは数多くいます。
ですが、もし住んだとしてそれぞれのスペースをうまく活用する自信はありますか?
例えば、①のリビングについてですが、確かにリビングが広いと開放感があり過ごしやすいです。でも、広すぎて他のスペースが狭くなったり、間が抜けた感じになってしまう事もあります。
その他にも暖炉は臭いが気になったり近所の迷惑になったりする事もあるようですし、薪の保管場所を作らなくてはいけない等、不便な事もあります。
③の子供部屋については、各自部屋がある事は良いですが、居心地が良すぎると子供が自分の部屋に籠ってしまい、家族の会話が減ってしまう事もあります。
また、⑤の趣味のスペースですが、今はその趣味を続けているから良いかもしれませんが、その後何年も続けていく趣味ですか?
お子さんが増えたりしても、そのまま趣味を続けていければ良いですが、飽きてしまったりするとただの空いたスペースになってしまう可能性もあります。
以上のような事も考えられるので、本当に自分の暮らしに必要な物なのか、強い憧れだけで作ろうとしていないかを考える事が大切です。