知っておきたい家づくりの注意点~瑕疵、欠陥、不具合編 part2~
家づくりでの困りごとを3つに大きく分類すると、「瑕疵」「欠陥」「不具合」になります。
まず、瑕疵(しか)は法的概念で、住宅としての性能が欠けていることです。
そして、欠陥は壁のひび割れや雨漏り、その根本的な原因部分を指します。
また、不具合とは建具や設備の作動不良などを指し、軽い欠陥です。
これらのトラブルがある家では、生活に苛立ちや不安を感じ、快適に暮らすことが難しくなってしまいます。ですから、トラブルを発見した場合は速やかに施工会社や設計士と相談して、解決をすることが大切です。
押入れに結露やカビが発生する
このトラブルの原因は、押入れの通風や換気が悪いことで発生します。
結露やカビが発生してしまった場合は、通気性を良くし、すのこなどの吸湿剤を入れる対処をしましょう。
それでも症状が治まらないほどひどい状況であれば、断熱材の状況をチェックしてください。
そして、カビは湿気と適度な温度によって発生します。
特に現代住宅は高気密なため、壁内に熱がこもりやすいので、カビが発生しやすい環境となっています。
なので、こまめな換気を心掛け、カビ発生を防ぐようにしましょう。
また、結露対策として、押入れやクローゼット内部に、厚さ9mmの杉の無垢材を使うのがおすすめです。この材料には吸湿性があり、コストもそれほど高くないので、ぜひ参考にしてください。
急な階段で上り下りが危険
階段での事故は多く、年間500人が死亡している結果もあります。自宅内での事故のほとんどが、階段と浴室で発生しています。
階段は敷地が狭いため、どうしても急なものにならざるを得ないケースもあるのです。しかし、急な階段は事故の発生リスクを高めるので、設計する段階で、できる限りの改善を行いましょう。
上りやすい階段の目安寸法は、踏み面25cm、蹴上げ20cmほどで、この寸法で設計すると、15段で2階へ上がることが可能です。
階段のリフォームは大掛かりな工事になってしまうので、しばらくは手すりや滑り止め、足元灯などを設置する対処を行いましょう。
どうしても身体に負担を感じる場合は、事故が起きるまえに早めのリフォームが望ましいです。