建築後の失敗は事前の情報収集で避けるが吉

建築後のありがちな失敗

設計段階では満足のいくものが出来上がり、あとは着工から引き渡しまでを業者に頼むだけ・・・となればみなさんは安心して待つだけになります。

しかし、夢と希望を詰め込み過ぎてしまうと実際に住んでみた時に現実を思い知らされるというケースも多く見られます。

よくありがちなことと言えば、日差しの問題です。

緑豊かな中庭を作り、リビングや廊下から一望できる…とても素敵です。

しかし、その中庭には日光が当たりますか?

せっかく素敵な中庭を作り、木を植えても、日が差さなければ植物は育ちません。

反対に日差しが入り過ぎて夏はサウナのような暑さになり、エアコン等の電気代が想定以上になってしまった、なんてこともあります。

更に、お住まいの地域によっては雪が降ったりもします。

雪はけの良い環境は整っていますか?

下ろした雪のスペースの確保はありますか?

こういった私達ではどうにもできない自然問題も考えた上で、理想に近づけていくことが重要です。

将来的なことを想定してフローリングを頑丈なものにしたはいいが、その頑丈さゆえに足への負担が大きかったりと、先回りした結果が思い通りにならなかったということも考えられますので、専門家や経験者の意見を聞いたり、見た目にとらわれない広い視野が大切になります。

情報収集で避ける問題点

正直なところ、後のことはその時になってみないと分からない、というのがこの世の理でもあります。

もしもを考え出したらキリがなく、何も出来なくなってしまいますので、こだわりの部分の問題を避けられれば良いと考えるのが無難です。

こだわる箇所はその人によって異なりますので、何を重視しているかを第一に考え、その重視する部分を損なわないためにはどうするべきかを設計に反映して行きましょう。

住みやすさ、使いやすさ、憧れ、老後、これらを上手に詰め込みながらも、目で見て分かりにくい光や音などの問題点をなくしていくようにすると良いのではないでしょうか。

建物全体をリフォームするには時間とお金を消費しますから、生活する上で重大な問題になり得ることは情報収集によって避けていくことが必要です。