玄関のデザインは情緒的な考えで思考してみる

玄関が家の第一印象を決める?

家の中に入らなくても、玄関が素敵だと室内も素敵なはずと、誰もが勝手に想像したことがあるでしょう。
しかし、古びた玄関だと、家全体までも古いお家と思ってしまうことも多いです。

それほど、玄関は住まいの第一印象を決定する部分だと言えます。

このことから、中にはデザインにとことんこだわる人もいますが、実は大半が配慮されていないと感じます。
その理由は、玄関を単純に野外と室内を繋ぐ場所と限定しているからと考えられるのです。

しかし、玄関もライフスタイルの変化と合わせ、役割に少しずつ変化しています。
では、今までの玄関の役割、そしてこれからの玄関を考えてみましょう。

今までの情緒的な役割

玄関は野外と室内との繋がり、リビングやダイニングなどの空間、他にも寝室や子ども部屋などプライベートルームとの繋がりがあり、動線を考えて決定していることが多いです。

しかし、玄関はこのような敷地での機能的な役割と同時に、情緒的な役割も求められると考えられます。

それは、温かみを感じ、ホッとできるような空間づくりのことです。

玄関へ入ってすぐ、地窓から外にある植物が見える工夫、玄関ホールに絵や写真を飾るなどという演出です。

これからの情緒的な考え

外から帰宅し、自分の家に入った瞬間、誰でもホッとする経験はあるかと思います。

それは、毎日同じ空間を見ていることから安心感が生まれているからです。

しかし、ホッとすると同時に、外から中への気持ちを切り替える、心理的な移行を、一体何で感じさせているかもデザインするうえで重要なキーワードであると言えます。

例えば玄関ホールから見える中にはの植物、玄関ホールからリビングまでを繋ぐ廊下のながさなど、心理的な奥行き感の演出などがあるのです。

玄関土間を間取りに活かそう

玄関土間というのは、玄関を一つの部屋として考える捉え方です。

玄関土間をつくることで、ペットのためのスペースや雨の日は物干し場として使うことができます。

敷地面積が狭い住宅地であると、玄関のスペースを広めに確保するのは少し難しいでしょう。

しかし、あまり常識にとらわれた間取りではなく、玄関土間をキッチンやダイニングと繋げることで、狭い敷地内も上手に活用することが可能です。