理想の土地と出会えるために
誰もが自分のイメージ通りの土地を手に入れたいものです。
実際に土地を見た時に理想の土地だと思っても、実は目に見えない地盤問題や将来性の問題など様々な条件が重なってきます。
ここでは、準備段階として具体的にどのようなことに目を向けたらよいかご説明しましょう。
地盤と断層の密接なつながりとは
家づくりの基盤である地盤は、軟弱地盤や断層と深く関係しています。
軟弱地盤という言葉を耳にしますが、これはその土地の上に家の基礎を乗せた時、沈下しないかどうかということを意味しています。
地震の時に、液状化現象が生じるのもこの軟弱地盤であるためです。
阪神淡路大震災でもニュースになりましたが、杭などで地盤補強してある家と、補強されていない玄関ポーチとの間に段差が生じたことが明らかになりました。
そして断層に関しては、地震が起きた時に最も倒壊しやすいのが断層付近であることがわかっています。
事前に断層の位置を確認しておくことは、とても重要です。
この断層の位置なども市町村で情報を入手できるので問い合わせてみましょう。
土地と気候の関係
地球温暖化白書によると、このまま温暖化が進んだ場合、2100年には50㎝くらいも海面が上がってしまうことを公表しています。
また、日本近海では80㎝くらいになると言われています。
このことを考えると、日本はまず海抜0m地域の治水容量を増やしていくかなどの対策を考えることが課題になっています。
30年後を想像した土地探しを
自分が住む地域の30年後を想像した時に、どんな影響があるか考えたことがありますか?
日本は人口減少が進んでいます。
イメージが湧かない人もいるかもしれませんが、これは過疎化が進む原因になるのです
古い住宅地で1時間に数本来ていたバスが無くなったりするケースも存在しています。
若い世帯が住んでいる世帯が、この先何十年後に同じ現象が起きるかもしれません。
このことを踏まえて、今ある交通機関が無くなった時でも不自由しないよう考えていくことも大切でしょう。
そして車のガソリン代など、家の光熱費についても同じです。
2014年頃のガソリン、電気代が30年先では2、3倍にもなる可能性があります。
通勤時に使うガソリン代が月に2万円前後、電気代などの光熱費で月に3万円使っていた場合もしもその倍になったと考えると恐ろしいです。
家計の負担が5万円も増えたらどうなるでしょう。
住む場所によってはこのような場合も考えられるので、土地探しの際には先々の可能性も視野に入れて計画しましょう。