雪国の建て物の危険とリスク
雪国の建て物は確認事項がたくさんあるのです
寒冷・多雪地域の建て物を建設する際に、地域性を欠いた建て物にしてしまうと、暮らす人に危険を及ぼす可能性があります。
最悪の場合、建築本来の機能まで無くしてそしまう恐れもあります。
一般に、日本で寒冷地と呼ばれる地域は北海道・東北地域・近畿・中国地方の内陸部と四国・九州の山岳部が含まれます。
これらの地域の中でも特に北海道は気象条件が厳しく、建て物には、数々の工夫が必要となります。
中でも、特に「雪害」には細心の注意が必要です。
「雪害」をなくすためにチェックしておきたい項目として
・玄関・勝手口などの建て物への出入り口上部の落雪対策
・隣地や道路に面した箇所からの落雪防止
・歩道・車道んぼ動線計画
・積雪に対する床の高さ
・屋根の形状
・風による吹き溜まりや積雪状況の検討
などが挙げられます。
他にも、
・建て物の材料に浸透した水分が、寒さによって凍結膨張し凍結・凍害のような障害が起こるリスク
・土の中の水分が寒さによって凍結してしまい、地盤を持ちあげてしまう凍上のリスク
・融雪水が評決してつららができ、したたった融雪水が家の継ぎ目や隙間から屋根裏へ漏れてしまい、果てには天井や壁を汚損する「すがもり」が起こるリスク
(雪害対策の雪止めを付けることによって、すがもりになりやすくなってしまう場合もあります。)
・寒さによって室内と室外に大きな温度差が生まれてしまい、温度差が原因でカビ・汚れ・塗装のはく離が起こってしまうリスク
など、雪国の建て物には様々な条件が必要になってしまいます。
チェック項目が多く、面倒に思う施主もいるとは思いますが、これらのことを1つ1つきちんと施工していないと、建て物としての機能が不十分になってしまうほか、住まいとしても満足いかない家になってしまいます。
特に、都会から雪国に越してきて家を建てるという人には、なじみのない事ばかりで戸惑ってしまうことも多いでしょう。
そんなときは地元の工務店にアドバイスを求めることをオススメします。
地域性に合った建て物を良く知っており、経験も豊富なのできっと貴方の力になってくれるはずです。