新築の家を建てる場合、様々な費用がかかります。
居住にいたるまでの総費用のうちの約7割を占める本体工事費ですが、その本体工事とはどのようなものなのでしょうか。

■主な本体工事費の内訳

①仮設工事費
工事に取り掛かるために必要な設備の設置に必要な工事です。
足場や仮設トイレの設置、ほこりと騒音を防ぐための養生シートの取り付けなどが含まれます。
その他に工事中に使用する電気や水道、ゴミの処分などにかかる費用も負担しなければなりません。
敷地や建築物の大きさや工事にかかる日数などによって大きく変動します。

②基礎工事費
住宅の基礎を作る一番重要な工事にかかる費用です。
基礎にあわせた掘削、鉄筋工事などの工事費が基礎工事費に含まれます。
基礎には、地盤の全体にコンクリートを打ち込む「ベタ基礎」、逆T字型にコンクリートを打ち込む「布基礎」があり、どちらを選ぶかによって費用が異なります。
耐震強度にも大きくかかわってくるので、基礎工事費を安く済ませようとすると脆い住宅に仕上がってしまい、後々後悔することになる可能性があります。
建築業者と内容をよく確認しましょう。

③木材費
柱や天井、フローリングなど、住宅に木材は多用されています。
そのすべての木材にかかる費用が木材費です。

④外装工事費
外壁や天井などの外装工事にかかる費用です。
屋根の取り付け工事は、屋根工事費として外装工事費とは別に請求されます。

⑤内装工事費
畳敷き、絨毯、壁紙、ブラインドなどの設置や施工にかかる費用です。
本体工事費の見積もりの中でも比較的金額の低い内装工事費ですが、壁紙の色合いやカーペットの質などで居住空間の印象は一気にかわります。
工事の中でも、内装工事への関心が高い方が多いです。

主な内訳をいくつか紹介させて頂きましたが、他にも左官工事費や金属工事費など様々な費用が本体工事費の中に含まれています。
住宅メーカーによって、多少名称や含まれる項目が異なることがあります。
見積書を作成してもらっても、工事数量などが省略されていることもあり、比較しようにも書き方がわかりづらいので比べることが困難な場合が多いです。
疑問点や省略されている項目は、担当者に聞いて確認を取りましょう。
口頭での説明ではわかりづらい場合は、図面や書類などで確認することが大切です。
人生に関わる大きな買い物なので、何度も打ち合わせを重ねましょう。

三重県 新築