東日本大震災の影響を受けて、改めて防災の重要さを再確認した私たち。
最も印象深かったのは建物の倒壊や損傷でした。
私たちは耐震や防犯、火災などに強い家づくりを行うためにはどんなことを注意しなければいけないのでしょうか。
ここではどのような対策を考えていけばよいのか、一緒に考えていきたいと思います。
■防災対策を考えましょう
東日本大震災で自然災害の恐ろしさを目の当たりにした私たちは、改めて防災の大切さに気づかされたことでしょう。
基本的なポイントは、耐震、防犯、火災の3つは間取りを考える上で注意した方がよいといえます。
■耐震の重要ポイント
地震に対する建築基準法改正が変わったことにより、家を建てた時期が1981年以前か以降かで判断することもあるでしょう。
昨今では、建物に対する耐震構造について検討している設計者も多くなりました。
心配や疑問に思うことは何でも説明を受けてみましょう。
【耐震についての重要ポイント】
1.建物の凹凸面が多くなっていないか
2.1階からの吹き抜け部や壁面が少なくなっていないか
3.窓ガラス面が大きかったり、壁が開放的になっていないか
4.建物内に駐車スペースを設けた時、柱や四方の壁があるかどうか
5.家具に転倒防止をしているか、または家具を多く持ち込みすぎていないか
6.建物の中心と外からの力が加わった時に耐震する剛心がずれていないか
■火災についての重要ポイント
平成23年の出火被害件数は約5万件で、そのうち建築火災は2万6千件という調査結果が出ています。
これは日本において毎日70件以上もの火災が発生しているということになります。
この出火原因は実は放火であるということは、意外だと思う人も多いのではないでしょうか。
このことから、家門やフェンスは燃えにくい材質にし、家まわりには燃えやすいものは置かないことが大切です。
しかし、火の気が無くても火災が起きることもあります。
電化製品や、通信機器が豊富になり、たこ足配線が多くなりました。
たこ足配線は、ブレーカーが落ちないギリギリのラインで過電流が流れているため、発熱や発火の原因になるのです。
また、家具の下に配線コードが下敷きになっていて、コード部分が途中で切れて発熱したりすることも考えらます。
コンセントの数や位置関係は、用途によって変更したりして設計することをおすすめします。