家を建てるためには「本体工事費」のほかに「別途工事費」と「諸経費」もかかります。
総費用のうち、別途工事費と諸経費はどれくらいを占めるのでしょうか。

本体工事費…70~75%
別途工事費…15~20%
諸経費…10%

総費用が3000万円だとして、別途工事費は600万円、諸経費は300万円もかかるのです。

別途工事費と諸経費とはいったい何を指すのでしょうか。

■別途工事費とは

家そのものを建てる工事が「本体工事」にあたり、建てた家を人の住める環境にするために必要な工事全般を「別途工事」といいます。

主に下記の工事が別途工事に分類されます。

・冷暖房や電気の配線工事
・敷地内まで給水管を引く水道工事
・カーテンレールやブラインドの設置工事
・フェンスや塀など建物周辺の工事
・地盤が軟弱な場合は地盤改良工事

住宅メーカーや工務店によって含まれる内容や名称が異なります。
見積もり表を依頼した場合、比較しづらいので、不明な点は遠慮なく問い合わせましょう。

他の工事費は一昔前と比較してもさほど変わりはありませんが、別途工事費は年を重ねるごとに増加傾向にあります。
オール電化や省エネ冷暖房など便利な機能が普及するにあたって、より快適な住まいにするために高価で高品質なものを選択する家庭が増えているためです。

■諸経費とは

住宅を利用するために必要な手続きにかかる費用を「諸経費」といいます。
諸経費は現金で用意しなければなりません。

・印紙税
・固定資産税
・司法書士報酬
・登録免許税(登記税)
・不動産取得税
・保証料
・保険料(火災保険、家財保険、地震保険など)

上記が主な諸経費になります。
この他にも、住宅ローンを利用している場合はその費用も諸経費に含まれます。

別途工事費と諸経費は、本体工事費と同様に住宅を建てる際には必要になります。
総費用を考慮して、相応な金額を用意しておきましょう。
別途工事費を安く済ませようと、工事内容を妥協してしまうと後々後悔することになります。
かといって不必要な設備を取り付けることは、お金の無駄になってしまうので、業者とよく相談した上で工事内容を決めることがコストの削減につながります。
家族で住む場合は、家族ともよく話あって、ライフスタイルにあった快適な住まいを作りましょう。\