不景気な今の時代、新居を建てようとする人も減少傾向にあります。
以前までは100万戸以上あった新築建設依頼も、去年はその8割ほどだったといわれ、工務店や住宅メーカーも不況にあえいでいます。
金額を値引きしたり、サービスを増やしたりなど、顧客獲得に熱心な企業が多いので、新居を建てるには今がチャンスかもしれません。
しかし、重要な工事費を削減し、安物の資材を使われて、見た目だけ良い家を作られても困ります。
出来るだけ安く住宅を建てるための方法にはいつくか種類があるので確認してみましょう。

■出精値引き

従業員の労働費や会社の経費、製品の掛け率や仮設部材のリース、職人の手間など、様々な無駄を省いて行う値引き方法を「出精(しゅっせい)値引き」と呼びます。
企業側の努力により、以前より安い金額でマイホームを建てることが可能になります。
しかし無駄を省いて金額を浮かせるので、割引価格はさほど高くなく、大体100万円以下の値引き額です。
顧客獲得のため大幅な値引き提案をする企業もありますが、無責任な企業が多いので注意が必要です。
安い賃金で雇える不慣れな職人さんを使っていたり、資材の品質を下げていたりと不安要素が高く、知らずに利用してしまうと住んでから不具合に気づく、なんてことも起こりえます。
失敗しないためにも、怪しい業者やうまい話には乗らず、きちんと確認をとりましょう。

■VE提案

VE提案とは、Value Engineeringの略称で、機能とコストを両方に目を向けた値引き方法です。
コストを削減するだけでなく、品質と機能の向上を目指して最適な価格設定の実現を目標としています。
VE提案は、
V=価値(Value)
F=機能(Function)
C=コスト(Cost)
とした、V=F/Cという基本式をもとに考えられています
この基本式からも機能とコストの両方を大切にしていることが伺えます。
従来の建築費用よりも安く、質を下げずに多機能な住宅を建設することが可能になります。
出来るだけ費用を安く抑えるためにも、このVE提案によって住宅メーカーを決めるのも手でしょう。

コスト削減のために用いられる方法を2種類紹介させていただきました。
予算内に収まるように、何度も打ち合わせを重ねていきましょう。