造作家具とは、地震に強い家具づくりとしてリフォーム時に取り入れる人が多く、便利で収納力が高い家具のことを言います。
ここでは地震に強い造作家具についてのプランを紹介していきます。
■収納場所を1ヶ所に集中させる
地震の時に家具が転倒したり、物が落下してこないよう被害を防ぐには部屋に物を置かないことが一番の解決策です。
しかし、洋服や本などを保管するには収納する場所が必要となります。
最近ではウォークインクローゼットや納戸など、収納を1箇所に設けるプランが多くなってきました。
1箇所に集中させるということは、探し物はここにあると断定できますし、片づけやすいということにもつながります。
ただし、四角い部屋に収納する場合は、ただ物を詰め込む傾向にあるので使う用途によって棚や引き出しを取りつけた方が効果的です。
■間取りは自由自在でOK
造作家具は、変形した間取りでも自由に設計することができます。
例えば三角形の空間しか確保できなくても、造作家具なら無駄な場所を作らずに活用できるでしょう。
生活スタイルや、年代に合わせて形を変えていけるようにもできますし、パイプや棚の高さを調節できるように作っておくと将来的に便利です。
物の数や長い期間使い続けることを頭に入れて考えてみましょう。
■耐震強度を高める取り付け方
造作家具の取り付けで、最も地震に強い方法は床から天井まで壁面一体に収納させることです。
隙間なくピッタリと取り付けることで、地震強度以外にも収納スペースもうんと広くなるでしょう。
もしも既存家具を生かしたいという方は、吊戸棚を取り付けてリフォームすると見栄えもよく地震対策にも強い収納場所となります。
■収納扉には耐震アイテムを取り入れる
造作家具では扉の形も自由自在に選ぶことができます。
観音扉を利用する場合は、地震が起こった時に収納した物が飛び出さないよう耐震ロックを付けておくとよいでしょう。
安全面を考慮し、ガラスの扉は使わないことも重要で大きな扉を設ける場合は引き戸にすると安全です。
このように造作家具のプランを取り入れると、耐震や収納力など便利で安全な暮らしが期待できます。
見た目もスッキリとして、物探しや生理整頓にも効果的なので取り入れてみてはいかがでしょうか。