子どもがいる家庭で悩んでしまうのが、子ども部屋をどうするかということではないでしょうか。
新築やリフォームの際に、子ども部屋は必要かということについても問われる場面があります。
今回は、子ども部屋の必要性について考えていきましょう。

■子ども部屋は何のため?

子どもにとっての子ども部屋は、勉強するための空間だけではありません。
子どもの生活のために必要なものを置くスペースでもあるでしょう。
少し成長すると、家族と距離をおいて一人で物ごとに集中したり、考えたい時に利用する場所でもあります。
最初から立派な子ども部屋を確保する必要がありませんが、ある程度の年齢になったら環境を整えておくことが大切ではないでしょうか。


■入園までは常に親子一緒の生活スタイル

子どもが寝て起きるまで親とずっと一緒に過ごすのはごく短い期間です。
生まれてから3歳、4歳くらいまでは常に行動を共にしますが、幼稚園に入園すると昼間は別々の空間で生活することになります。
しかし幼稚園にいる時間はごく短い間で、その後はまだまだ親子で一緒にいることがほとんどです。
ですから子ども部屋があっても、物置き程度の場所にしかならないでしょう。
おもちゃや着替えなどを置く場所が必要なくらいで、子ども部屋としてのスペースはまだ必要ありません。


■子ども部屋は小学校入学のタイミングで

本格的に子ども部屋が必要になってくるのは、小学生に入ってからではないでしょうか。
ランドセルや教科書など学用品も多くなってくるので、きちんと整えておくことが必要です。
いつまでも親が関与するのではなく、社会性を身につけるために失敗させても子どもに任せるということも大切です。
子どもが出し入れしやすいように部屋を配置し、机や収納スペースに工夫をし用意しましょう。
もちろん、子ども部屋は子どもが占有するものではなく、親の出入りは自由にできるような約束をしておきます。
あくまでも自由を与えるための子ども部屋ではなく、子どもを自律させるための空間として提供すればいいのです。

このように子どもの成長と共に子ども部屋は必ず必要になってくることがわかります。
小さいうちは親子一緒の空間でも問題ありませんが、将来を考えた上で子ども部屋をどうするか考えていく必要がありそうです。