中古住宅を購入し、安い費用でリフォームやリノベーションをするのは一見お得に思えるのですが、実は意外な落とし穴があるのをご存知でしょうか?
今回は、中古住宅リフォームで見落としがちな事例をご紹介します。
■見た目が綺麗な物件で注意するポイント
築年数が古くても、内装や設備機器を新しくリフォームすれば一見快適な生活が手に入るような気がします。
しかし見た目はよくても、快適につながるかといったらどうでしょう。
住み始めたら、夏はじめじめ冬は結露で窓がびしょびしょなんていうことも珍しくありません。
どこからともなく風が入ってきて部屋がなかなか暖まらず、光熱費だけが加算されてしまうようでは問題です。
そのために根本的な性能向上を図るためのリフォームが必要になってくるため、予定よりも費用がかかってしまう原因になってしまいます。
■メンテナンス費用が倍増?
家は建った時から劣化が始まっています。
新築時と同様に健康を保ち続けるには定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。
中古住宅によっては、屋根や床下の白蟻駆除や外壁塗装なども必要になります。
これらは腐食や被害が進んでしまうと費用もさらに上がってしまうので気をつけなくてはいけません。
見た目が綺麗だからといって、メンテナンスが十分行き届いているとは限らないのです。
資金計画を立てる際には、よくメンテナンス履歴を確認し購入した後どれくらいでメンテナンスが必要か確認しておきましょう。
■事前に専門家に相談しよう
法律改正に伴ったことで、一定の基準を満たしていない場合は建て替えができない中古住宅も存在するので気をつけましょう。
建物の一番重要な部分は外からは見えないところに集中しているため、購入する前に住宅専門家に住宅診断してもらうことも大切です。
近年では中古住宅が活性化している傾向にあるため、住宅検査のスペシャリストもいるくらいです。
購入後に後悔してしまうということがないように事前に見極めておきましょう。
このように中古住宅とは、一見綺麗で何の支障もなく安く購入できることから非常に人気を集めていますが、数年後に多額の費用がかかってしまう場合も考えられます。
住宅の基本性能を確認した上で、リフォーム費用も併せて考えましょう。