住宅の窓サッシにはアルミや樹脂だけでなく、自然な魅力を引き立たせる木製サッシがあります。
昔の日本でもあたたかみのある木製サッシが多く用いられてきましたが、近年ではアルミサッシだけでなく素材の良さをいかした木製サッシ人気を集めてきています。
そんな木製サッシは、どのような特徴や性能を持っているのか紹介していきます。

■素材やインテリア性が高い木製サッシ

木製サッシは木のあたたかみがあって、風土の素材に馴染みやすいためとても魅力を感じます。
また、木のナチュラルな風合いを持っているのでどんなインテリアにもマッチするでしょう。
国内だけでなく輸入建材も扱っているので一概には言えませんが、一般的にアルミサッシなどに比べるとコストは高めとなっています。
ですから住まいづくりのプランを考える際には、全体的なイメージを考慮して検討していくことが必要になるでしょう。


■断熱性能・気密性・水密性をより豊富に

木製サッシは窓枠としての性能を考えた場合、断熱性能が高いというのが大きな特徴になります。
木製なので熱をほとんど伝えないため、結露しにくいという利点もあります。
気密性や水密性に関してもさらに向上され、防火認定を受けている商品もあります。
製造の工程で炭酸ガスが放出される量も少ないため、有害物質が出ないということも大きなメリットになるのではないでしょうか。

■木製のデメリットに工夫を加えて耐久性を高める

木製サッシに使われる素材は主に松やヒバですが、メーカーによって種類は様々です。
無垢材だけを用いた木製サッシもあれば、集成材や積層材を使用したものもあります。
いずれにしても木を材料として加工しているため、経年による劣化や腐食はどうしてもおきてしまうでしょう。
しかし充分乾燥させ含水率を低くさせることにより、木が反ったり曲がったりするのを防ぐ効果が持てます。
他にも、外側だけアルミや樹脂の素材で囲み、室内側だけ木製にする商品も揃えられています。
このように木製サッシのデメリットと言える部分を重点的に考え、耐久性やメンテナンス性を向上させた特殊な商品も豊富になってきています。