若い世代が家を持てなくなってきている?
家を持つことは人生で一番大きな買い物と言われています。
家を建て、一国一城の主になることは立派な大人である事の証明にもなるのです。
ですが、最近では若い世代の働き方やライフスタイルの変化によって、家を持とうと思わない人が増えてきました。
■日本人の持ち家率の推移
日本人の平均的な持ち家率は、総務省統計局の調査から知ることができます。
平成24年度における2世帯以上の持ち家率の平均は約81%となっています。
日本の人口のおよそ8割の人が持ち家を持っていることになりますので、これは高い数字だと言えます。
しかし、年齢別の持ち家率を見ると世代別で大きな差があることが分かります。
30歳未満の持ち家率が20%を切っているのに対して、30歳をこえた世代は50%、また50歳以上になれば90%に近い数字になります。
若い世代というのは仕事の役職もなく、また蓄えも少ないことから家を購入する余裕がないという見方も出来ます。
しかし、これだけ若い世代の持ち家率が低いのに対して、団塊世代の持ち家率が高いのは、少子高齢化の影響も関係していると言えるでしょう。
今後さらに、日本の人口が少なくなることを考えれば平均の持ち家率はさらに減少することでしょう。
住宅の年齢・収入別のニーズ
一戸建てとマンションでは住まう人のライフスタイルが異なるため、年齢や収入によってニーズが細かく異なります。
■年齢によって取得したい家が違う
日本住宅建設産業協会が平成18年に行った『住宅に関するニーズについてのアンケート調査』において、一戸建てとマンションの取得年齢層を調査したところ、マンションは30代前半が44%、30代後半が35%と、30代だけでマンション取得者のおよそ8割を占めていることが分かりました。
また一戸建ての場合は、30代前半が35%、30代後半が38%と、30代が中心なのは変わりませんが年齢が上がるにつれて自分だけの土地に住みたいと思う人が多くなっているのが分かります。
■年収によって持ちたい家が違う
住宅金融機器がまとめたフラット35利用者調査報告書では、新築とマンションでは年収が400~600万円が約3割。
600~800万円万円が約2割となっています。
400万円未満は中古であれば2割ですが、新築となれば1割程度とバラつきが出てきます。
一戸建てでは注文住宅、土地月注文住宅、建売住宅、中古戸建てのそれぞれで年収400~600万円未満が4割、600~800万円未満が2割となっています。
一戸建て・マンションのどちらも年収400~600万円未満の世帯が多い事が分かりました。